マゾヒストからの視点【第２章】

SMという性的行動から得られる快感や刺激に囚われ　
その行動頻度が増す度にその快楽からは逃れられなくなる。

頬を張られ
顔や身体を踏まれることで
今まで知らなかった快楽を知り
長年の願望を実際に受け
痛みから湧き上がる快感に陶酔していき
深みに嵌り溺れていく様を
脳はひとつひとつ刻んでいく。

SMというアブノーマルな性行為だけでなく
その特殊な主従関係ゆえに得られる快感は
脳内麻薬となり
いつまでも留まり続ける。

依存。。。

もう二度SMに携わることはない
と
去って行ったサディストとマゾヒストの方々も
あの快楽を忘れることが出来なくて
もう一度だけ
あと1回だけ
そう求め続けていることも耳にする。

そして
わたしも例外ではない。



一度その快楽を知ってしまったものは

それを無かったことには出来ない

もう二度と。。。